イヌブルセラ菌の消毒について病原体などの微生物を除去する方法として「滅菌」と「消毒」があります。
「滅菌」:すべての微生物を殺してしまう又は除去する。無菌ということです。
手術器具などは無菌状態にして使っています。
「消毒」:有害な微生物だけを殺滅し感染力をなくすこと。無菌にすることではありません。
煮沸消毒や、消毒液などを使う方法があります。
HPにも書きましたが、消毒するときの基本は
まずは汚れをなるべく落とすことです。
たとえば、便のついたものを消毒したいときには便そのものを
なるべく取り除いてから消毒液を使わなければなりません。
手に便がついたら、まずは簡単に水を使って落とします。
このとき石鹸を使えば汚れは落ちやすくなります。
それから適切な消毒液を用いて消毒をします。
(消毒液によっては石鹸の成分が残っていると
効果を発揮しませんので石鹸もしっかりと流します)
水はあくまで汚れを落とすためで、汚水を適切に処理
できない場所で使えば汚染を広げるだけです。
ブルセラ属菌は乾燥には弱く、通常の消毒液でも
簡単に消毒することができます。
お散歩時、排尿したあとにペットボトルの水を
かける方がいると思いますが、排水溝まで
尿を流し込めるのであれば問題ないと思います。
もし、しっかり消毒をしたいとお考えならば
適切な消毒液をお使いになることをお勧めします。
水道水に含まれる塩素濃度では消毒には不十分です。
以下に感染症法の消毒法の手引きから、
ブルセラ属菌関連の部分をのせておきます↓
9 その他の細菌の四類感染症
1) はじめに
芽胞形成菌以外の細菌の中で四類感染症に
分類されたものは3つの疾患のみである。
2) 芽胞形成菌以外の細菌の消毒
芽胞形成菌以外の細菌は消毒薬に対する抵抗性が弱く,
ほとんどすべての消毒薬が有効である。
したがって,生体毒性の低い副作用のない消毒薬が適応であり,
生体には生体消毒薬を,環境には環境消毒薬を選択する。
(1)器 材
第四級アンモニウム塩,両性界面活性剤,次亜塩素酸ナトリウム,
消毒用エタノール,70v/v%イソプロパノールを使用する。
(2)環 境
患者環境の床は通常の清掃を行う。
局所的な汚染に対して消毒薬が適用される。
両性界面活性剤もしくは第四級アンモニウム塩が選択される。
日常的に手が触れる環境表面はアルコールにて定期的に清拭消毒を行う。
(3)リネン類
80℃・10 分間の熱水洗濯,もしくは
0.05w/v%(500ppm)次亜塩素酸ナトリウム液に30 分間浸漬消毒をする。・